
パートナーとの出会い。
sai de poeteは、僕と小林、二人で立ち上げたブランドです。小林とは、文化服装
学園で同級生として出会いました。
学生当時は、一緒にブランドを立ち上げようなんて話をした事はなかったのです
が、
いざブランドを立ち上げようとたときに、一緒にできると思えたのは、小林だけで
した。
小林は、さらっと着やすくて、女性が本当に身に着けたいと思えるものをつくる
人。
芯が強いところや博学なところもあって、小林となら、良いブランドがつくれると
思えました。
今、布などをつかったりお菓子をモチーフにしたやわらかいシリーズは小林が主に
担当しています。
ラプンツェルのシリーズも、建物など難しいモチーフを扱っていますが、
小林が手を加えることで、女性の着こなしになじむアクセサリーとなりました。
服をつくり、コンテストに出展する日々。
僕も小林も、学生時代は、ずっと服を作っていました。デザインして、生地を選ん で、縫製して。また僕は、文化服装学院に入る前から、コンテストを色々と受けていました。
コンテストだから何をつくっても良いのだけれど、僕は、面白いものをつくりた かった。 コンセプチャルなもの。着やすい服というよりは、「衣装」に近いかな。
図形的で、クラッシックといえばクラッシック。メンズライクなディテール。 色は白黒基本。・・・こうしてみると、今のsai de poeteに通じる部分もあります ね。
スポンサーが現れ、上海へ。
「東華杯 国際ファッションデザインコンテスト」で銀賞を取ったのをきっかけに、 上海の服飾専門学校の経営者の方に気に入っていただいて。 オリジナルブランドをたちあげるお話をいただき、卒業してから、中国に渡りまし た。中国では、35階建てのマンションの20F、8畳くらいの部屋で暮らしました。 毎日、肉まんばかりを食べてたな。中国の肉まん、本当においしいんですよ。
朝起きたら学校に行って、授業で講義の補佐をしつつ、あいた時間にコレクション を作る。 上海には、日暮里のような生地街「ドンジャードドゥールー」というのがあるの で、そこに通って。
学校にも通訳がいましたし、外出するなら学校が手配した画家が通訳になってくれ たので、 言葉には困りませんでした。
でも、経営者の方の考え方は、まずは、僕を学校のプロモーションに使うこと。 やがて息苦しさを覚えるようになりました。
日本で、事業を起こしたい。
中国にいた頃、ショービジネス経営者に、衣装を貸し出していた時期もありまし
た。
それまでは、スポンサーの学校のプロモーションが仕事。
でもこの仕事は、衣装デザイナーとしてのはじまりです。
それを続けていたら、成功したかもしれないし、失敗したかもしれない。
そんな不透明な未来を見つめつつ、僕が選んだのは、、、日本に帰国し、事業を起
こすことでした。
僕が中国に滞在していた頃のつてをつかって、生産の事業を立ち上げた。
それが、「Dice Factry」の前身です。
その頃小林は、大手メーカーで服飾デザイナーをしていましたが、
声をかけ、手伝ってもらうことになりました。
試行錯誤して生まれた、オリジナルパーツ。
平行して、自社ブランド製品も開発しました。
服や鞄、帽子などにも手をつけたけれど、最終的に行き着いたのはアクセサリー。
最初は、金属や樹脂などを加工してみたけれど、どうもしっくりこない。
やがて出会ったのが、レーザーでした。
プラスチックや木に繊細なデザインをすると、割れてしまう。
丈夫な素材を探しに探して、セルロースに出会いました。
セルロースは、アクセサリーの為に開発された材料ではありません。
パールコーティングで汚れやゆがみを防止したり、素材とデザインのマッチングを
さぐるのに、4ヶ月くらいかかりました。
でもおかげでまだ、「セルロースのパーツが壊れた」というクレームは1件もあり
ません。
薄い素材なので、最初は皆さん少し不安に思われるようなのですが(笑)。
「sai de poete」、誕生。
僕たちのブランドの名前は、「sai de poete(詩的なサイコロ)」に決めました。
僕たちは、いつもと違う「目」を出すサイコロのような存在のアクセサリーをつく
りたいと思っています。
それをつけることで、いつもと少し違う自分に会えるアクセサリー。
自分は自分のままで、想い出に残る一日を生み出してくれるアクセサリー。
そして、最初のコレクションは、小林からの発案でグリム童話の「ラプンツェ
ル」をテーマにしました。
魔女によって塔に閉じ込められた少女と、それを助け出そうとした王子の物語で
す。
塔のシルエットや、塔から見おろした森、城下町などがモチーフとなっています。
試行錯誤を、続けていきたい。
SALONE AOYAMAは、物語やコンセプトなどの世界観をきちんと伝えてくれるサイト。
店頭でも、当ブランドのアクセサリーについて、ここまで説明するのは難しいで
しょう。
ぜひ、メッセージや物語と一緒に、楽しんでご覧になってください。
今後については、より立体感のあるアクセサリーをつくりたいと、素材を開発中。
まずは、どんな素材と出会えるかというところがありますね。
いつか僕たちの服を作りたいとも思っていますが、今は、アクセサリーの世界の深
さに、
はまっています。これからのsai de poteを、どうぞ楽しみしていてください。
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